利休好みの黒茶碗。
織部好みのひょうげた焼き物。
瀬戸に常滑に越前に信楽に丹波に備前に伊万里と数え上げたらキリがないが、たった一輪でいい。
名だたる器に花をいける。
それはそれで絵になるでしょう。
でもそれって肩がこらない?
「いけばなしてます」
というと、決ま理文句のように返ってくるのは
「着物きて正座してウンヌンカンヌンピーチクパーチク…」
最後の方なんて退屈で聞いてらんないよw
そんなんじゃないんだ。
こんな感じでスカルだっていいし、お気に入りのカップでもいいし、かけた茶碗だっていい。
縄文土器でもいいしハニワでもいい。フラスコでもビーカーでもいいし、
花をいけるために選んだ花瓶でも何だっていい。
何だっていいんだ。
その器に水を汲み、道端で見かけた花でも、花屋さんで選んだ花でも何でもいいから入れてごらん。
それでいいんだ。
あなたが選んだ花はあなたのカラー。
ありのままでいいんだ。
大地に感謝しろだの、生命の営みだの難しいことは後でいい。
まずはやってみること。
あなたの感性であなただけのカラーを表現してみよう。
きっと笑顔になれるから。