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梅前線


今年も梅の季節がやってまいりました!

お花見といえば皆様はやはり桜でしょうか?

桜は一斉に開花して散り際まで美しいですし、間違いなく日本を代表する樹木ではあると思いますが、何を隠そう私、梅の大ファンでありまして梅の蕾がぷくっと大きくなってくると

「メジロはまだか!」

とそわそわしてきます。

梅といえばメジロ

メジロといえば梅

と言っていいほど梅とメジロは相性がいいよう思えて大好きです。

さて、そんな梅ですが、

こんな感じで荒れている梅が多いですね。

梅は勢いがあり荒々しい枝ぶりが特徴の樹木です。

ですので放置しておくとどうしても徒長枝や逆枝で枝が絡んで手のつけようがなくなってきますが、

えい!

と植木屋が魔法をかけると

あらスッキリ!!

私は梅を剪定するときは水墨画でよくみる感じをイメージして剪定します。

ですが植物は生き物。

一年やそこらで枝を作ることはできません。

最低でも3年から5年は毎年剪定して枝を作って行く。

「梅は梅らしく」

自分に言い聞かせるようにブツブツ呟きながら剪定していると、梅を梅らしくするにはどうすればいいか考えるようになり、そこから派生していつのまにか

「人は人らしく」

そんなことまで考えてしまいます。

昔の人は植物と人を重ねて物事のたとえ話をしましたが結局のところ、同じ生きてるもの同士、似て似つかぬわけがなく

「植物と人間て本当に同じだな〜」

と感じることがよくあります。

話は逸れてしまいましたので元に戻しますが、

開花前に整枝することで花が見やすくなったり枝のラインが絵になったりでその樹木(今回は梅)が綺麗になります。

そして、剪定した枝を

こんな感じにいけてやると家の中で花見を楽しめるだけでなく、普段目を向けない樹木にも目がいきますし、蕾がどんどん膨らんで開花する様を間近で見ることができ、さらには庭にある樹木にも興味が増してくるようになるのではないかと考えています。

切った枝をただ捨てるのは勿体無いし、そもそも我々庭道楽は

緑のファンを増やしたい!!

そんな気持ちで仕事に取り組んでいます。

ですのでお客様の家にある水を貯めれるものを持ってきていただいてチョチョっといけてプレゼント。(というほどのたいそうなことではないですが笑)

梅が庭にあるよ

っていう皆様。

直ちにハサミを手に庭に出て、梅の枝を切って器に水を汲み、枝を挿してみてください。

器なんて何だっていいんです。

何ならバケツでいい。

本当に何だっていいんです。

まずは行動することです。

樹木に触れることで樹木の温もり、しなやかさや荒々しさ、蕾の中で色がごちゃ混ぜになって美しい事や蕾の成長具合。そして開花するまでの様の美しさ。

当たり前に回ってくる季節のありがたみ。

そんな事を感じるために食卓の真ん中でも玄関でもいいので目の届きやすい場所に梅を一輪挿してみてください。

あなたの生活はきっと一変するでしょう。

今年も綺麗に咲いてくれる梅を意識してごらんください。

きっとメジロもあなたのそばにやってきて美しい鳴き声を披露してくれるでしょう。


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