佐賀県三養基郡基山町 大本山瀧光徳寺様 イルミネーション工事 2023年5月施工
2022年末に奥の院の保全工事をさせていただきました瀧光徳寺様
コロナでパンデミックとなった2020年
街に人の姿がなくなり、殺伐とした世の中となりました。
お寺にも人の姿はなくなり、檀家様との接点も減り、説法をする場もなくなり、人が亡くなってもお通夜や告別式も執り行われなくなりました。
格式の高いお寺で宣伝することなどは避けており「言わず語らず」を信条としてきた瀧光徳寺様ですが、「このままでは日本文化、風習がどんどん廃れていってしまうのではないか」と危惧し、お寺に人が来てくれるように何かできないかと考えイルミネーションを施すことになりました。
イルミネーションを施さなくても十分見ごたえのあるお寺です
イルミネーションを施す場所は、お寺に入ってすぐにある貯水池周辺です
基山(城山)は山全体が霊山となっており、瀧光徳寺は20万余坪の敷地に建設当時、西日本最大級の木造建築と称された16間四面の大本堂、九州で最初に建立された五重宝塔をはじめ、40余の堂塔伽藍、お瀧場などの修行場のほか、研修施設、学院、宿泊施設などが備わった、緑豊かな自然に囲まれた一大霊場です。
この池は山から流れてきた清水が集まり、紅葉時期には水面に映る逆さモミジがとても美しく素晴らしい池です。
ここの水面と斜面を活用し斜面にはツツジを植え、春は新緑のモミジ、初夏はツツジを愛でて、秋には紅葉、そして夜はイルミネーション。
こういった計画です。
広い境内には立派なツツジがたくさんありました。
このツツジを掘り取り、人の目のあたる場所へ移植します。
しかしここは急こう配の斜面。
クレーンも座らない場所。
上の駐車場にクレーンを据え、届く範囲にはできる限り大きいツツジを移植しました。
下の池に近くなればクレーンも届かず、また手で持てる重さでもないのでツツジを新植し、今から育てることにしました。
景観を邪魔しそうな枝を剪定し奥まで見通しを良くして
池の中や斜面、植栽の足元に照明を設置
社務所の石垣も見どころです
このイルミネーションを施したことで、少しづつ人が増え、お坊さんとお話できる機会が増えればこの企画は大成功です。
我々日本人が日本の心を忘れないこと。
これからは日本文化が世界をリードしていくものだと私は信じております。
人を思いやる気持ち。寄り添う優しさ。モノづくりに対し愚直なまでにまっすぐに追求するまじめすぎるほどまじめな性格。そして受け継いでいくもの。
私ども造園業も日本文化の一つを担っている。
そんな思いを忘れずにこれからもいいものを創ってまいります。
最後になりますが瀧光徳寺様のPVに弊社が施工させていただいたイルミネーションがいいアクセントとなって映っております。
なぜか懐かしく、なぜか心にささるそんなPVとなっております。
是非ご覧ください。