福岡県春日市にて剪定作業
枝垂れ梅(しだれ梅)の剪定は花が咲いた後がいい。
と考える人もいますが、実は秋口(10月〜11月頃)がいいのをご存知ですか?
枝を増やす。
樹形を整える。
と、いう意味では花後の剪定は正解だと思いますが、花芽は翌年春になって花が咲きます。
花芽か葉芽か確定するのは7月〜8月頃のようです。
つまり、枝垂れ梅(しだれ梅)の剪定は花後に剪定してしまうと花芽まで切ってしまううえ、花芽になりかけていた芽を葉芽に変えてしまうのです。
このように葉が付いている状態ではどの枝を切るかはわかりにくいので落葉してから剪定するのがいいと思います。
枝垂れ梅は書いて字のごとく枝が垂れる梅です。
ですのでまっすぐで素直な枝よりも遠くに広がる枝を残した方がいい枝をるくれます。
そもそも樹木は光合成するために太陽に向かって手を広げるように伸びるのが常ですが、枝垂れ梅(しだれ梅)や枝垂れ桜はそれとは逆に下に向かって伸びていきます。
なぜでしょう?
日本人は昔から花や樹木が大好きで、江戸時代に日本を訪れた外国人は花を愛でる日本人の姿を見て驚いたようです。
そんな日本人は梅のDNAを改良して上に伸びるはずの枝を下に伸ばすことに成功したのです。
つまり枝垂れ梅(しだれ梅)や枝垂れ桜は樹木からすると奇形なのです。
ですので、切り方や時期をまちがえると普通の梅のように上に伸びてしまう枝に返ってしまうこともあります。
それも踏まえ、剪定時期や剪定方法を間違えないでほしいのです。
Before
after
葉が付いているのでわかりにくいですが
中枝やからみ枝、徒長枝を外して向こう側が透けるように剪定してあげます。
それだけでも枝垂れ梅はすっきりして花がついた時の見た目がよくなりますので、ご自分で枝垂れ梅を剪定される方は参考にして見ていただければ幸いです。
庭道楽では枝垂れ梅一本から剪定を承りますので、「ご自分では不安」「やっぱりプロに任せたい」などの際はお気軽にご連絡(092-836-8349)ください!