福岡県古賀市
難関管理させて頂いているマンション中庭にあります枝垂れ桜。
建設完工当時、建築会社より記念樹として植えてもらったそうなのですが、

こんな状態です。
「中庭の枝垂れ桜が全然元気ないんですが、どうしてでしょうか?」と夏期剪定の時に相談を受けました。
ここでまず、桜についての基礎知識。
桜木の真下の特等席で酒を片手に花より団子!
と日本人なら少なからず桜を見に行ったり、お花見した経験あるかと思われますが、せっかく桜木の真下の特等席でも根っこがごつごつして座りにくかったり、綺麗な花を見上げながら歩いてて躓いて転びそうになった経験ございませんか?
実は桜は水や空気を吸収するのがにがてで、一言で言うと、息をするのが下手なんです。
だから根っこを地上に出してると考えて再度これを見て下さい。

「これじゃ下に根を出すしかなく、とても息苦しい生活を強いられていることになります。ですのでこの花壇を壊して根を開放してあげれば元気になるはずですYo!」
と、アドバイスさせていただき、
「お願いします」
とのことでしたのですが、水分をたっぷり吸収する夏場に根をいじるのは自殺行為ですので、
「植木が休眠時期に入る頃に作業しましょう。」
となりました。
まずは、花壇の解体です。

中に巻いているであろう根を傷つけないようにピックでレンガをばらしていきます。

生クリームを塗る前のケーキみたいですね(-_-;)
長らく放置していたポットの苗のように名がぐるぐる巻いている状態でした。

ゆっくり根をほどきながら土をばらします。


ばらし終えると、次は新しい土(真砂土)に肥料を混ぜてあげて(今回はピートモスと腐葉土)

富士山のようななで肩をイメージしながら、かわいい子に布団をかけるように優しく真砂土をかけてあげます。

形を整えて完成です。
これで、両手両足いっぱいに広げて栄養吸収できるようになりました。
三年後が楽しみです。